密輸取締の最前線に立つべきソウル税関特別司法警察官らが、押収された高級ワイン379本を流用する見返りに数千万ウォン規模の裏金を受け取った容疑で逮捕起訴される衝撃的な事件が2026年7月27日に発生した。
ソウル中央地検刑事1部(朴向鉄部長検事職務代理)はこの日、ソウル税関所属の特別司法警察官A氏とB氏を特定犯罪加重処罰法違反(収賄・斡旋収賄)容疑で逮捕起訴したと明かした。彼らは2023年8月、ワイン業者C氏に接近し、押収された密輸ワイン379本を流用してやると言って先に3000万ウォンを受け取り、その後さらに4000万ウォンの追加要求をしたことが明らかになった。密輸品取締と処理の公正性を担当すべき彼らが、むしろ違法取引に直接加担したのである。
検察の調査結果、A氏とB氏は税関が押収した食品を公売手続きなしに廃棄できるという制度上の抜け穴を狙った。彼らは押収された高級密輸ワインを安価なワインにすり替えて流用しようとするいわゆる「ボトル交換」手法を計画していたことが確認された。公益のために奉仕すべき公務員が国家資産を私的に流用しようとしたという点で、その腐敗の深刻性は大きい。
しかし、彼らの周到だった犯行計画は決定的な瞬間に挫折した。押収されたワインに対する検事の押収物還付指揮が下されるとワインすり替え試行が無に帰し、追い打ちをかけるようにワイン業者C氏の内部告発が相次ぎ、彼らの収賄及び斡旋収賄容疑の全容が白日の下に晒された。A氏はここにとどまらず2022年3月、虚偽告発を作り上げて7500万ウォン相当の報奨金を不正受領した容疑までさらに受けており、根深い腐敗の輪が確認された。