ソウルの汝矣島にある「ザ・モダン ソウル」近辺で「黒い煙が出ている」という通報を受け、消防車15台と隊員52名が大規模出動する事態が発生したが、これは市民が空の黒い雲を火災の煙と勘違いした呆れた一件だったことが判明した。都心の真ん中を揺るがせた緊急出動は約30分で空虚な笑いで幕を閉じた。
当日午前11時44分ごろ、ソウル永登浦消防署の状況室には汝矣島の大型ショッピングモール「ザ・モダン ソウル」近辺で火災が発生したという切迫した通報電話が入った。ある市民が空に浮かぶ黒い雲を煙と勘違いし、「黒い煙が上がっている」と詳しく説明したと伝えられた。火災発生の可能性に永登浦消防署は即座に最高レベルの対応態勢を整えた。消防車15台と52名の消防隊員は遅滞なく通報地点に急派された。大型ショッピングモール近辺であることを考慮し、万が一に備えた迅速で大規模な出動だった。
正午を控えた時刻、汝矣島の繁華街は消防車のけたたましいサイレン音で一瞬のうちに緊張感に包まれた。赤い消防車が続々とザ・モダン ソウル近辺に集結し、消防隊員たちはすぐに現場捜索に着手した。建物周辺と上空を綿密に調べ、もしかしての火災の痕跡や煙の発生地点を探すため忙しく動き回った。しかし時間が経っても火災の兆候はどこからも発見されず、現場には戸惑いだけが漂っていた。
約30分にわたって繰り広げられた綿密な捜索を終え、状況は呆れた反転とともに結論に至った。消防当局は現場でいかなる火災の状況も発見できず、通報原因を「空の黒い雲」と最終確認した。市民が空に低く垂れ込めた黒い雲を実際の火災の煙と勘違いして起きた騒動だったのだ。大型火災に発展しかねない緊急状況は極めて平凡な自然現象による一件として幕を閉じた。